令和6年度:事業報告

自 令和6年4月01日
至 令和7年3月31日

 当法人会は、平成25年4月1日に公益社団法人に移行し、①税知識の普及、納税意識の高揚、税の提言に関する事業、②地域企業の健全な発展に資する事業、③地域社会への貢献を目的とする公益的な事業とともに、会員の福利厚生及び交流に資する事業を行ってきた。
 
 具体的には、税に関する研修会・講演会の開催、租税教室・税に関する絵はがきコンクール等の税の啓発活動、中小企業の経営安定に向けた税制改正提言事項の取りまとめと提言活動、地域企業の経営支援のための各種セミナーの開催、地域に密着した社会貢献活動等の公益事業を実施してきた。また、会員のための経営者大型総合保障制度等の福利厚生制度の普及推進と総会懇親会、新年賀詞交歓会等の会員交流事業を行ってきた。
 
 組織面においては、会員増強特別委員会を開催し、管内・管外を問わず役員等一人最低1社の会員増強の要請を行うなどの会員増強運動に取り組んだ結果、162社(内 管外法人等紹介18社)の加入勧奨が図られた。

1.税知識の普及を目的とする事業

会員並びに非会員、一般市民等を対象に、税知識の普及を目的として次の研修会等を開催した。
(1)新設法人税務研修会(3回開催)
(2)年末調整説明会(2回開催)
(3)租税教室(小学校6校及び高等支援学校1校)
(4)改正税法等の税務研修会(8回開催)
(5)申告書作成実務研修会(1回開催)
(6)税務等参考図書の配布(6回実施)
 

2.納税意識の高揚を目的とする事業

(1)税に関する絵はがきコンクール
管内の小学4年生から小学6年生を対象に、税が毎日の生活の中でどの ように役立っているかを知ってもらうことを目的に、税に関する絵はがき コンクールを全法連・道法連と連携して実施した。
本年度は応募校及び応募件数とも前年より減少したが、24校から986点の応募があり、入選作品68点を表彰し、3か所で作品展を開催した。 

(2)広報誌及びホームページによる税情報の発信
管内の法人を対象に、税情報の発信を目的に広報誌「礎」を年3回発行した。
ホームページには、インボイス制度や定額減税特設サイトなどの国税関連バナーのほか、全法連が企画し国税庁が後援する「自主点検チェックシート」、新作インターネット・セミナーの視聴コーナーを設置して最新情報の発信に努めた。

3.税制及び税務に関する調査研究並びに提言に関する事業

(1) 税制改正提言のとりまとめ
令和7年度の税制改正提言については、中小法人に適用される法人税軽減税率15%の本則化と適用所得金額の大幅な引上げ等による租税負担の 軽減措置、事業用資産を一般資産と切り離した本格的な事業承継税制の創設、インボイス制度や電子帳簿保存法改正の周知徹底と事務負担の軽減、持続可能な社会保障制度の確立と財政健全化等を骨子として、全法連・道法連と連携の下、苫小牧市で9月開催の全道大会で採択し全法連に進達され、10月に鹿児島市で開催された全国大会には代表が参加した。
 
(2)税制改正について関係機関への提言
全国大会で採択された税制改正提言事項については、令和6年11月に 当会税制委員会担当副会長が地元選出の国会議員事務所を訪れ手交した。
 
(3)全国・全道青年の集い
全国・全道の青年経営者等が集い、租税教育の充実、地域企業・地域社会の健全な発展等の目的を達成するための意見交換の場として、9月に富良野市で開催した全道青年の集い、11月には福井市及び越前市で開催された 全国青年の集いに代表が参加した。
 
(4)全国女性フォーラム・女性部会全道大会
全国・全道の女性経営者等が集い、税の啓発活動の充実、地域企業・地域社会の健全な発展等の目的を達成するための意見交換の場として、4月に 広島市で開催された全国女性フォーラム、10月に北見市で開催された女性部会全道大会に代表が参加した。

4.地域企業の健全な発展に資する事業

(1)経営戦略、労務管理、企業会計等のセミナーの開催
管内の法人を対象に、札幌五法人会共催で経営・労務管理・簿記会計・税務対策・社会保険・新入社員研修等をテーマに、合同セミナーを年7回開催した。
 
(2)インターネット・セミナー用配信バナーの設置
管内の法人及び一般市民を対象に、経営・税務等幅広い分野のセミナーを無料で受講できるインターネット・セミナーの配信バナーをホームページに設置した。

5.地域社会への貢献を目的とする事業

地域環境整備として、札幌市北区・東区に冬期の歩行者用砂箱をそれぞれ6基の設置等を実施した。
また、札幌市北区にある児童養護2施設に対して、施設から要望のあったグループ生活用備品等を寄贈した。
管内4支部では、石狩支部が石狩市へ耳が不自由な人のために音声情報の要点を文字にする「要約筆記」に必要な機器一式を寄贈、当別支部においては、災害時用として自動排泄処理トランク型ポータブルトイレ「ラップポン・トレッカー」と公的施設用AEDを当別町へ寄贈した。
新篠津支部では、防災用ダンボールベット「AIエコダンベット」40台を新篠津村へ寄贈し、石狩北支部では、校内行事のほか災害時地域住民等活用用としてテント1張りを石狩市立厚田学園に寄贈した。
なお、当別支部及び新篠津支部の寄贈に際しては、大同生命保険㈱の「ビッグハートネットワーク(社会貢献活動)」から支援を受けた。

6.会員の交流に資する事業

(1)会員相互の親睦や異業種交流を図ることを目的に、総会後の懇親会、新年賀詞交歓会等の会員交流事業を実施した。
(2)健康増進と会員の交流のため春・秋の会員親睦ゴルフコンペと秋の会員交流パークゴルフ大会を実施した。
(3)10月3日(木)開催の第40回法人会全国大会(鹿児島大会)の参加に併せて、仙厳園、西郷南洲顕彰館、知覧特攻平和会館などの見学・研修旅行を実施した。
(4)新会員税務研修会に併せて新会員と紹介者を交えた懇親会を開催し、役員等との名刺交換や壇上における企業PRなど、会員交流の場を提供した。

7.福利厚生等に資する事業

(1)経営者大型総合保障制度の普及推進
大同生命保険㈱・AIG損害保険㈱と提携したこの保険制度は、経営者や従業員の病気・事故による死亡・高度障害・入院等、国内外を問わず保障する法人会会員だけの独自の厚生制度であり、普及推進のため役員による紹介運動等を実施した。
 
(2)ビジネスガードの普及推進
AIG損害保険㈱と提携したこの保険制度は、企業の様々なリスクをサポートする「業務災害総合保険」、「企業向け火災保険」、「事業総合賠償責任保険」からなる保険であり、会員企業防衛のため普及推進に努めた。
 
(3)がん保険等制度の普及推進
アフラック生命保険㈱と提携したこの保険制度は、「生きるためのがん保険」、「医療保険」、「介護保険」、「かしこく備える終身保険」からなる保険で、会員企業の福利厚生制度に繋がる「保険転入の促進」や「よりそうがん相談サポート」の普及推進に努めた。
 
(4)貸倒保障制度の普及促進
取引先への売掛金債務不履行が生じた場合の保険制度については、会員企業の経営の安定化のため三井住友海上火災保険㈱と連携して、普及促進に努めた。

8.組織・財政の充実に資する事業

組織及び財政の充実を図るため、9月から12月の4か月間を会員増強特別月間として会員増強運動を展開し、多くの新会員を獲得することができた。